『知識ゼロから始めるお家カクテルの作り方』第8段は、ブラッディ・メアリーです。
ブラッディというだけあり、材料にトマト・ジュースを使っています。
これまでご紹介してきたフルーツ系ジュースのカクテルとは一味違う、スープのように飲めるカクテルです。
見た目も名前も格好良いカクテルを、ぜひ自宅で作ってみましょう!
材料
ウォッカ 45ml
トマト・ジュース 適量
セロリ・スティック 1本
レモン・ジュース 1tsp. (または1/6カット・レモン)
材料について
・おすすめのウォッカは何?
ウォッカは無色で味や匂いにクセがないので、割材の味をそのまま活かせるスピリッツです。
ウォッカを使ったカクテルレシピはたくさんありますので、1本持っていれば重宝しますよ。
ここでは、スーパーや酒屋さんで販売されていることが多いおすすめのウォッカ銘柄をご紹介します。
スミノフ
1864年、ウォッカの発祥地ロシアで現在のウォッカの製法を生み出したピョートル・スミルノフ。
その名を冠したロングセラー銘柄です。
何度もろ過を繰り返すことにより、クリアで飲みやすい味わいに。
ウヰルキンソン・ウォッカ
ニッカウヰスキーの製法を受け継ぎ、白樺炭でじっくり丁寧にろ過し製造しています。
ほのかに甘い、スッキリとした飲みやすさが特徴。
炭酸水などの飲料でも有名なウィルキンソンは、手に取りやすい1本ではないでしょうか。
アブソリュート
北欧スウェーデン南部で生産されるアブソリュートは、透明なスタイリッシュボトルが一際目立つ1本。
1979年ニューヨークでの発売以来、世界中で飲まれている銘柄です。
ほのかにキャラメルやバニラを思わせる甘い香りがあり、まろやかで後味はすっきり。
- トマト・ジュースの選び方
トマト・ジュースを使ったカクテルの美味しさの決め手となるのは、やはりトマト・ジュースのフレッシュな果実感や濃厚さといえるでしょう。
カゴメ トマト・ジュース
スーパーなどでも手に入りやすいトマト・ジュースといえば、カゴメのトマト・ジュース。
カゴメ・トマト・ジュースは、トマトを搾ってそのままジュースにするというシンプルな飲み物を、よりおいしくするために、良質なトマトを厳選。
さらに、良いトマトをよりおいしく味わうための搾汁技術、濃縮技術にもこだわりが。
トマト・ジュースを日常的に飲む方には、量が多めのペットボトルタイプ720mlや紙パックの1Lがおすすめです。
トマト・ジュースをカクテル専用に使いたい場合は、1回で飲み切りれるサイズの紙パックの200mlや缶ジュース190mlがおすすめです。
開けたての新鮮なジュースを使えるので、おいしいカクテルを作るのにピッタリ。
缶ジュース190mlには6缶パックもあって便利ですよ。
- レモン・ジュースはどんなものが良い?
レモン・ジュースは、果実レモンをそのまま絞って使う方法と、市販のレモン・ジュースを使う2パターンがあります。
市販の果実レモンを使う際に気をつけたいことは、なるべく「ノンケミカル」、もしくは「農薬・防腐剤・防カビ剤不使用」と書かれているものを買うことです。
そういったレモンが見つからなかった場合は、食品や果物用洗剤などを使って洗い落とすと、安心して使えますよ。
次に、ボトルタイプのレモン・ジュースを使う場合のおすすめ品をご紹介します。
ポッカサッポロ ポッカレモン100
ポッカレモン100は、レモン果汁100%使用、保存料無添加のレモン・ジュースです。
料理に使うために常備している方も多いのではないでしょうか?
こちらのレモン・ジュースはレモン本来のコク・酸味を加えるのにピッタリで、カクテル作りにも大変重宝する一品です。
保存料が入っていないため、開栓後は1~2週間で使い切ることが推奨されています。
料理で使う方はビンタイプ、あまり使わない方は、かわいいレモン型の70mlボトルがおすすめです。
サントリー カクテルレモン
お酒の割材としてスーパーの酒棚の近くなどで並んでいるのがこちらの瓶タイプ780mlのレモン・ジュースです。
果汁10%使用で、ジン・フィズやウイスキー・サワーなど、カクテル作りに重宝するポピュラーな一品。
作り方
1.背の高いグラスに氷を入れ、ウォッカ、トマト・ジュース、レモン・ジュースを注ぎ、マドラーでかき混ぜる。
2. グラスより少し長めにカットしたセロリ・スティックをグラスにさす。
3. お好みでカットレモンをグラスの縁に飾る
できあがり!
味変におすすめな調味料
ブラッディ・メアリーは、調味料を加えて味変するのもおすすめです。
塩、コショウ、タバスコの他、スパイシーなフレーバー・ソルトはぴりりとブラッディ・メアリーの味を引き締め、味を引き立ててくれます。
色んなスパイスで試してみて、好きな味わいを探すのも、楽しい飲み方ですね♪
格好良い名前 ブラッディ・メアリーの由来は?
おしゃれで美味しい、しかも名前まで格好良いカクテル、ブラッディ・メアリー。
この名前にはどんな由来があるのでしょうか?
ブラッディ・メアリーの由来となるメアリーは、16世紀のイングランドの女王メアリー1世のこと。
メアリー1世は、王女として生まれたにも関わらず、父が男児を求めて再婚を繰り返しすうちに、プリンセスから庶子へ、一時は義妹の侍女に身分を落とされるなど、不遇の人生でした。
そんなメアリーでしたが、情勢の変化により王位継承順位が上がり、メアリー支持の民衆の蜂起もあって女王となります。
経験なカトリック教徒であったメアリーは、当時の政策を覆してプロテスタントをひどく迫害し、300人ものプロテスタントを処刑しました。
この迫害政策から、メアリーは『ブラッディ・メアリー(Bloody Mary)』(血まみれメアリー)と呼ばれるようになったのです。
ブラッディ・メアリーのカクテルは、この『血まみれの、血塗られた(Bloody)』を連想させるトマト・ジュースの赤とどろっとした食感から連想して作られたようです。
波乱の人生を生きた過激な女王の異名が冠されていますが、カクテルそのものの味わいは、さっぱりと飲みやすく、野菜ジュースや野菜スープが好きな方にはたまらない、広く愛される味わいとなっています。
まとめ
今回はウォッカ・ベースのブラッディ・メアリーをご紹介しました。
まるでスープのように飲めるカクテルの味わいを、ぜひ試してみてくださいね!
甘いカクテルや炭酸のさっぱりカクテルとはまた違う、カクテルの味の幅広さがきっと感じられるでしょう。